楽譜の歴史

楽譜の歴史をひもとくと、昔の音楽家、音楽愛好家のあいだに横たわっていた空気に

ちょっとだけ、触れることができます。

その時代時代の音楽観や奏法の常識を、楽譜という扉から覗いてみるのもまた一興ではないでしょうか。

興味深い情報を載せてくださっているサイト、文献をご紹介します。


関連文献

  • 皆川達夫 著「ミュージックギャラリー(8) 楽譜の歴史」講談社学術文庫

豊富な図版で、記譜法の変遷を追うことができる1冊です。普通にはなかなかお目にかかれない楽譜も多数掲載されていて、眺めるだけでも楽しい本です。

  • パウルスマイアー 著、久保田 慶一 訳「記譜法の歴史: モンテヴェルディからベートーヴェンへ」春秋社

計量記譜法から現代楽譜への変遷を丁寧に分析した学術本です。テンポの取り方、拍の考え方に大きな発想の転換があったことなど、ルネサンス期〜バロック期の曲への向き合い方を考えさせられる1冊。

関連サイト

中世〜バロック期の宗教声楽の理解を通じて、J. S. バッハの音楽を新しく捉え直そうというコンセプトのもと意欲的な演奏活動を行っているアンサンブルグループです。blogやメールマガジンを通じて、記譜法の変遷など、楽譜の歴史にかかわる興味深い情報についてもたくさん発信しています。宗教音楽、旋法、音律などにご興味のある方も必読!

中世音楽のMIDI音源、モダン譜トランスクリプション、文献紹介や随考など、中世音楽について知りたい情報がたくさん詰め込まれている、充実のホームページ。楽譜についても、黒符計量記譜法の関連文献翻訳や写本の紹介など、興味深い内容がたくさんです。