楽譜の向こう側

遅まきながら、ようやく入手!

「楽譜の向こう側 ー 独創的な演奏表現をめざして」

 

まだ、ざっと読んだだけですが、楽譜の成り立ち、音楽の成り立ちを踏まえて、楽譜に描かれない(描ききれない)音楽表現を見つけ出し、形にするヒントがたくさんたくさん書かれていて、読むだけでも楽しく、楽譜をもう一度見たくなる、早く練習したくなる、そんな本だなと思いました。

 

写真の右側は「和声の練習帖 ー手の形で和声感を身につける」です。

こちらも、ただの和声の練習、ではありません。数字付低音など、バロック以前の楽曲に始まり、対位法と和声との絡み方、和声から読み解いた作曲のプロセスなど、曲をより深く理解するための方法が練習問題とともに紹介されており、勉強を超えた、生き生きとしたテキストで、飽きません!

 

どちらの本の内容も、浄書という仕事には直接関係ないものかもしれませんが、楽譜は音楽への扉。その扉を作ることが浄書家の仕事であるならば、その扉の向こうにある空間を感じられるような質感、風貌の扉を作りたい(立て付けも、もちろんしっかり!!)。この本たちに示されたような、楽譜に表しきれない世界の存在を感じながら浄書を行っていきたいと、改めて思う今日この頃です。