自分で楽譜を書いてみる

高校のとき入っていた吹奏楽部には、不思議な習わしがありました。

 

「吹奏楽コンクールの曲の楽譜は、手書きで写譜すべし」

 

課題曲も自由曲も、もちろんきれいに浄書された楽譜が存在するわけですが、

それを必ず手書きで写して、それを使えということです。

 

自分で楽譜を、しかも舞台で演奏するためにきれいに書くなどということは滅多にないことですから、

ワクワクドキドキしながら、いわゆる写譜用の分厚い五線紙を買いに行きました。

ちょっと詳しい子だと、写譜専用のペンを持っていたりして、かっこいい…!なんて思ったものです。

 

楽譜を手書きで写す、それもコンクールの曲だけ、なんて、今思っても不思議な習わしですが、

自分のために読みやすく書いてみること、どうやったら「楽譜っぽく」かっこよく書けるか考えたこと、

発想記号の意味を考えながら写したりした経験は、決して悪いものではなかったな、と思います。

 

楽典やソルフェージュなどで音符や楽譜の一部を書くような経験は、

ピアノなどを習っていると割に一般的にあるものかと思いますが、

楽譜全体を書いてみる経験というのは、意外にないように思います。

一度やってみることで、楽譜への理解が深まったり、楽譜がより身近に感じられたりすることも

あるかもしれません。

まだ、自分の中でもうまく言葉にできませんが、

楽譜をかいてみるワークショップ、いつか形にできたらと思います。